Month: 11月 2015

マンスリーマンションは旅行の滞在として格安なのか?

マンスリーマンションは、一般賃貸に比べると公共料金の利用料等を含めたとしてもどうしても格安になってしまいます。しかし、ホテルの利用料に比べるとその料金は半額程になり、ならば「旅行の滞在先」として有効なのではないかという考えもできるのです。では実際、格安の旅行の手助けになるのかについて検証してみたいと思います。

▲旅行とマンスリーマンション

  • マンスリーマンションの設備について

マンスリーマンションは、最低限の身の回りの物品さえ持ち込めばしばらく生活していくのに不便しない、最低限の生活設備が整っています。この点、ホテルに近い性質を持っています。通常、身一つで空家に入っても、雨風をしのげるだけで生活には困ることになります。一方、ホテルはあらゆる生活に必要な物品が揃っており、食べ物さえあれば生活に困ることはないでしょう。電気や水道も完備、贅沢さえ言わなければそれ以外の物品に関して買い揃える必要は無く、身一つでの遠方での滞在に適しています。マンスリーマンションはホテルに近い性質を持っており、身一つで暮らしていくのに不便はありません。

 

  • マンスリーマンションの旅行先の滞在拠点としての有効性

さて、皆さんは旅行先にどのようなものを持っていくでしょうか?カメラや旅行雑誌など、観光を満喫するための道具や、ある程度の期間を滞在に費やすことを考えれば着替えも用意することでしょう。しかし、寝具や調理器具といった生活において必要不可欠なものを旅行にもって行く人はいるでしょうか?それは旅行ではなく「アウトドア」でしょう。旅行において持っていくものの中で、生活に必要なものといえば「着替え」くらいで、カメラや雑誌、地図などは生活のために必要なものではありません。

そうなると、生活していくうえで必要なものは滞在先で調達しなければなりません。そのため、基本的に旅行中の拠点としてはホテルや旅館などを利用するのです。また、これらは簡単な手続きだけで利用できるというメリットもあり、最近ではインターネットだけで予約が完了するという手軽さもあります。

マンスリーマンションでは、食器や調理器具を除き、寝具、テレビ、空調設備、最低限の消耗品などが揃っているため、食べ物さえあれば生きていくのに不自由しないでしょう。食べ物は買えば良いのですから、マンスリーマンションは旅行の拠点としての適性を持ち合わせていることになります。

 

▲マンスリーマンションを旅費として考える

  • ホテルよりも格安の利用料

では、ホテルよりもマンスリーマンションが優れている点は何か、その最大のポイントは「お金」です。安いビジネスホテルでも1泊あたり5000円はするでしょうし、都心となるとさらに料金は高くなります。何泊も滞在することを考えると、その料金は莫大な金額に膨れ上がることでしょう。仮に1ヶ月の滞在だと、1泊5000円でも15万円という、決して安いとは言えない金額を消費することになります。

それに対して、マンスリーマンションは安いところであれば3000円台もしくはそれ以下で利用できるところもあります。簡単に言えば、ホテルに比べて滞在費が半額で済むという計算になるのです。仮に1日あたり3000円で利用できるとすれば、30日間の滞在費は9万円であり、ホテルよりも大幅に滞在費を浮かせることができます。この点、一般賃貸はさらに安上がりになりますが、一般賃貸は契約するまでに面倒な手続きが多く、敷金礼金や保証金なども踏まえると決して安くなりません。旅行という一時的な生活拠点として利用するのには適さないのです。つまり、理論上はマンスリーマンションが最も「旅行中の滞在拠点」としてお得な方法であると言えるのです。

 

  • 長期滞在を考えるのであればお得だが…

しかし、これはあくまでも「理論上」であり、場合によっては現実的な方法としては使えないと言えます。と言うのも、これはあくまでも「長期間の滞在」であることを前提としているので、旅行という比較的短期間の滞在においては実用的であるとは言えないのです。世界一周のように長距離を移動するような旅行ではない、しかも生活の拠点を1箇所に限定できるという条件では、そこまで広い場所を回ることもなく、あまり長い期間の滞在は考えていないでしょう。そうなると、その「滞在期間」がネックになるのです。マンスリーマンションは、業者によっては1ヶ月未満での利用ができないことがあります。その場合、1ヶ月あたりの料金を日数で割ると確かにホテルよりも格安になるのですが、あくまでも1ヶ月分の料金を支払うことになるので1ヶ月未満だと1日あたりの利用料は割高になるのです。例えば、前述のとおり1日あたりの利用料が5000円のホテルと1ヶ月9万円のマンスリーマンションがあるとすると、9万円÷5000円=18日で1日あたりの利用料の損得の分岐点があるので、それ以下の滞在日数の場合はホテルの方が割安になるのです。利用できる単位(1日・1週間・1ヶ月)については業者ごとに異なります。手放しに「マンスリーマンションの方が安い」とは言えず、実際に支払う金額を計算した上でホテルとどちらが安いのかを確認する必要があります。

マンスリーマンションを就活の拠点にするメリット・デメリットについて

地方のお住まいの人は、なかなか都心に本拠地を構える企業の説明会に参加できず、その度に長距離を移動するのはなかなか大変です。旅の疲れを残したまま面接など受けてしまえば、いつもの調子を出せないというデメリットがあります。就活においては都心に拠点を用意するのが良いですが、それをマンスリーマンションにする際のメリット・デメリットについてはきちんと理解しておきましょう。

▲マンスリーマンションを利用するメリット

  • 最低限の家具・家電は揃っている

マンスリーマンションには最低限の家具や家電、寝具や消耗品が揃っているため、すぐに生活の拠点にできるというメリットがあります。一般賃貸の場合、基本的に家具や家電は置いていないため、それらを揃えなければ生活してけません。ホテルのように、生活していく上で必要なものが揃っていなければ、就職活動どころの話ではありません。雨風さえ凌げれば良い就活生なんて見たことがありません。マンスリーマンションでは、食器や調理器具といったものは(オプションで付けられますが)基本的に用意されていませんが、それ以外の家具や家電は用意されており、就活生は食べ物や消耗品(一式は揃っているが、買い足す必要がある)を随時補充するだけで生活していくことができます。また、今まで一人暮らししたことがない就活生でも、基本的な家具・家電が揃っているので、身一つでも生活していくのに困ることはないでしょう。

 

  • ホテルより安い料金で利用できる

上記のようなメリットはホテルにおいても享受することができますが、マンスリーマンションはホテルよりも安い料金で利用することができます。就職活動が数日で終わるということはまずないでしょう。面接のためだけに上京するのであれば数日で問題ないでしょうが、企業説明会なども含めた長期プランを考えているのであれば、数ヶ月単位で利用できる拠点を確保しなければなりません。ホテルだと、安いビジネスホテルでも5000円前後は掛かりますから、1ヶ月あたり15万円ほどかかることになります。しかし、マンスリーマンションなら安いところであれば1日あたりの利用料は3000円を切りますから、1ヶ月でも10万円ほど見積もれば問題ありません。一般賃貸に比べると割高な感じもしますが、家具・家電が揃っていることを考えれば比較対象としては不適切であり、それほど金額にも差はありません。

 

  • ほぼ完全なプライベート空間

上京するにあたって、親戚や知人の家に下宿するという手段もあります。その場合、お金をかけずに住む場所を確保することができます。しかし、親戚や知人とは言え基本的には馴れない人ですから、長期間他人の家に暮らすことは精神的な負担が大きくなります。ただでさえ、就活という人生を左右する大事な時期ですから、精神面においても最高のコンディションを保ちたいですよね。その点、マンスリーマンションは基本的にプライベート空間ですから、自分の時間を有意義に過ごすことができます。また、社会人になるにあたっての一人暮らしの予行にもなります。もちろん、一人だけでは何かと不便な点もあるでしょうが、それは道具を駆使してなんとかできますし、新社会人として良い経験になります。しかし、他人の家で「一人だけの空間」を確保するのは道具を駆使するだけでは限界がありますから、マンスリーマンションの方がメリットが大きいのです。

 ▲マンスリーマンションを利用するデメリット

  • ホテルほど管理されていない

マンスリーマンションには基本的な家具・家電だけでなく、最低限の消耗品も用意されているので、ホテルと同じような使い方ができます。しかし、ティッシュペーパーやトイレットペーパーのような確実に使うことになる消耗品がなくなった場合は、利用者が買いに行かなければなりません。ホテルではその点がきちんと管理されているので、利用者が買わなければならないのは食べ物や飲み物、それらもルームサービスで調達することもできます。マンスリーマンションの場合は、消耗品や食べ物などは全て自分で用意しなければなりません。また、部屋の中で何か起こった場合、例えば電球が切れたとか設備が故障したといった、生活に直結する事態が発生したときにも自分で対処しなければなりません。一人暮らしをしたことがない人は特にそれらの事態が発生した時の対処法や応急処置などに疎く、不便を感じることもあるでしょう。

 

  • 場所が限定される

マンスリーマンションは、一般賃貸ほど部屋数が用意されているわけではありません。そのため、利用できるエリアは限られてしまいます。もちろん、その点はホテルも一緒ですが、ホテルは同じ建物ないの部屋数が多く、種類も豊富であることから駅に近いなどの立地条件を満たしやすいです。さらに、部屋数の少なさはそのまま利用者の競争も激しくなり、就職活動に有利な条件な部屋を先に取られてしまうことも少なくありません。場合によっては、交通の便の悪い場所しか残らず、不利な条件で就職活動を進めなければならない可能性もあります。

大学受験にマンスリーマンションを拠点にするのは有効か?

マンスリーマンションは数多くの場面で有効な利用法があります。その多くは長期出張の拠点ですが、中には「受験」での利用法も考えられます。ホテルより安く、一般賃貸よりも生活しやすいマンスリーマンション、しかしながら良いところだけではないはず。そこで、受験においてマンスリーマンションを利用することのメリットとデメリットについて解説していきます。

 ▲マンスリーマンションを利用するメリット

  • 交通費・移動による体力消耗を抑えられる

地方にお住まいの人で、都心の大学を複数受験することを考えると、どうしても数日では終わりません。それぞれに日程は異なりますから、数週間~1ヶ月ほど見積もる必要があります。その間、ホテルを利用し続けるのはコスト的に問題になります。1大学の受験中は数日間ホテルを利用して、それが終われば次の大学受験の日程までは帰るという選択もありますが、これだと往復の交通費がかかります。それだけではなく、往復の長旅はそれなりに疲労がたまります。長時間電車や新幹線に乗ると、座っているだけでもそれなりに疲労がたまりますし、狭い空間に居続けることでストレスを感じることもあるでしょう。特に受験を受けに行くときに疲労がたまるのは、ベストコンディションで大学受験に挑むのを妨げる可能性が高いです。

そこで、大学受験が集中している期間は、都心でマンスリーマンションを利用するのがお勧めです。マンスリーマンションは1日単位、1週間単位で利用できるところもあり、ホテルに比べると格安で利用できます。それでいて都心に拠点を構えることで往復の交通費だけでなく、体力の温存にも最適です。万全のコンディションで受験に臨むことができます。 

  • 一人暮らしの予行になる

受験用に部屋を借りるのであれば、基本的には一人暮らしをすることになるでしょう。しかしながら、部屋には最低限の家具・家電・消耗品は揃っているので、食べ物や飲み物だけ買っておけば基本的に暮らしていくのに不便はないでしょう。そして、それは将来的に一人暮らしをしていく際の予行演習になるのです。実際、こんな機会でもなければ若い人が長期間一人暮らしをすることなんてないでしょう。そのチャンスとしても機能するのではないかと思います。それなりに苦労することもあるでしょうが、それも社会勉強の予習だと思えば安いものです。

  • 入学後の拠点としても機能する

マンスリーマンションは利用する期間をあらかじめ決めてから利用します。その際、受験が終わってからも利用できるように契約しておくと便利な点があります。その部屋を「受験のための拠点」としてだけでなく、「入学後の生活の拠点の仮住まい」として利用するのです。というのも、合格発表から部屋を探そうとしても、そこは「高校・大学に近い部屋の争奪戦」だけでなく、春ですから「新生活の引越し」のために不動産業界は繁忙期です。つまりは「春に部屋探しは大変」だということです。しかし、マンスリーマンションの利用期間を受験が終わってから数ヶ月の余裕を持って契約しておけば、入学してからも引き続きその部屋を居所として利用することができます。いつまでも利用できるわけではありませんが、繁忙期を過ぎ去った不動産会社で、ゆっくりと部屋探しをする期間としては十分すぎる時間を確保できるということです。その頃には、周辺の地理も現地で理解し、新生活において居所とするのに便利な地域などをある程度把握できているのもメリットの一つです。ただし、複数の大学を受験しており、どの大学であっても通いにくくない場所にマンスリーマンションを見つけた場合でなければ、最初から長期間住む決心をしにくいかもしれません。

▲マンスリーマンションを利用するデメリット

  • 基本的には一人暮らし

先程も申し上げましたが、マンスリーマンションは複数人で利用できる(ことが多い)とは言え、受験という利用目的上、基本的には受験生が一人で利用することになります。そうなると、一人暮らしの予行演習にはなるものの、不便も多いのです。分からないことだらけで不安に陥り、むしろいつも以上に精神状態を悪化させてしまう人もいるでしょう。「休みの日に家族が様子を見る」という手段もりますが、基本的にそれは「契約違反」になります。マンスリーマンションでは契約時に「契約者以外の入室を禁止する」という規約があり、利用の契約をしている受験生以外は家族であっても入室することができません。家族の誰かを利用者として契約しておけば問題ありませんが、それだけ利用料が高くなるというリスクは把握しておきましょう。

 

  • 有事の際に対処できない

上記の内容に近いですが、基本的に一人暮らしなので、何があっても基本的には自分で対処しなければなりません。この点、ホテルでは従業員を頼ることもできますが、マンスリーマンションではそれに該当する人はいません。つまり、何があっても受験生が自分で対処しなければならないのです。これも「一人暮らしの予行演習」ともなりますが、致命的な出来事があっても自分で対処しなければならず、場合によっては受験に響く可能性だって否定できません。

マンスリーマンションって、住所としてはどうなの?

「住所」は、様々な場面において重要な意味を持ちます。郵便物の配送や身分証明など、数多くの場面において住所を明示する必要が出てきます。そうなると、一時的な拠点に過ぎない「マンスリーマンション」の場合、その部屋を自身の住所として登録することはできるのでしょうか?

▲マンスリーマンションと住所について

  • 「登録する住所」としては不適切

本来、住民票に登録する住所とは「本拠地」であり、マンスリーマンションやホテルのように、一時的な滞在を目的とする場合には住民票への登録は適切ではありません。よほどの事情がない限りは、マンスリーマンションに入居する前に暮らしていた家なり部屋を所有もしくは賃貸していますから、そこがあなたの住所になります。

 

  • 1年以上の滞在なら相談する必要あり

しかし、マンスリーマンションは1年以上の長期滞在を目的として利用することも珍しくありません。特に出張の場合、1年以上の長期出張となると、そのための拠点といてマンスリーマンションを利用する場合は当然ながら1年以上の利用期間を必要とします。そうなると、本拠地を1年以上離れることになりますから、一時的な居所として扱うのも不適切になります。また、国や地方公共団体からの郵便物は住民票の登録住所に送られることになり、転送不可郵便物は転送依頼をすることもできません。そのため、1年以上の長期間にわたってマンスリーマンションを利用する場合、業者にその旨を相談して住民票を移動する必要があります。

 

▲ホテル・マンスリーマンションと郵便物

  • ホテルはフロントに届く

住所が使われる場面としては、荷物の配達があります。ホテルの場合、ホテルのフロントに荷物が届く仕組みになっています。マンスリーマンションはホテルのように利用料を前払いし、生活に必要な家具家電が揃っているため、ホテルに近い契約形態であると言えます。ホテルに滞在中にネット通販で商品を購入した場合、ホテルのフロントに荷物を届けてもらえます。

 

  • マンスリーマンションに郵便物は届く

では、マンスリーマンションの場合はどうなのでしょうか?マンスリーマンションではホテルと異なり、部屋自体にも住所が登録されているので、部屋まで荷物を届けてもらえます。この点は一般賃貸と同様で、重い荷物や大量の荷物も配送業者が部屋までもってきてくれます。また、マンスリーマンションはホテルよりも長期の滞在を目的としているため、基本的な家具家電が揃っているとは言え必要になればある程度の家具や家電は購入して揃える必要があります。その中には重たい物や大きいもののあるでしょうから、通販で購入するか、販売店から宅配便で送ってもらうことが必要になります。しかし、住民票に住所として登録することができないマンスリーマンションの場合、住所がマンスリーマンションでないことが影響するのではないかと心配する人も少なくありません。しかし、荷物の配達を依頼する場合には身分証明等は必要なく、マンスリーマンションの住所を配達先として依頼することには問題はありません。

 

▲郵便物の取り扱いについて

  • 転送はできる

もう一つ気になるのは、郵便物の送付要因が自分ではないもの、つまり、送り主が相手に対して(言い方は悪いですが)勝手に送りつけてくる場合です。通販のように送り主に対して「ここに送ってね」と知らせる場合であれば居所を指定することで問題なく受け取ることができますが、手紙などは基本的に送り主に対して自身への送付を依頼することはありません。不要なダイレクトメールであれば目を通す必要はないので問題ありませんが、それが請求書や通知のように速やかに目を通す必要のある郵便物の場合、居所に送られないのは困る場合が多いです。マンスリーマンションを借りているとうことは、本拠地から遠い場所であることが多いですから、定期的に自宅の郵便受けを確認しに戻るというのは現実的ではありません。その場合、郵便局に「転居届」を提出することで郵便物をマンスリーマンションに転送してもらうことができます。これで、本拠地に配達されるはずだった郵便物を、居所となるマンスリーマンションに転送してもらうことができます。マンスリーマンションから退去する際には転居届を再度提出することで、本拠地もしくは別の住所に転送してもらうことができます。

 

  • 「転送不要」の場合は不可能

しかし、その方法ではマンスリーマンションに転送してもらえない場合があります。郵便物の中には「転送不要」としている郵便物があり、その場合は送り主に返送されるようになっています。もし、定期的に郵便物を送ってくる相手について分かっている場合は、送り主に対して個別に転居の旨を通知する必要があります。そもそも、住所が変更された場合には親戚や友人、自身が関係する各業者に住所変更の旨を通知するのが普通です。転居届はその通知をしていない人が、相手の転居を知らずに発送してしまった郵便物を転居先に送ってもらうためのサービスであり、毎月など決まった期間で郵便物を送ってくると分かっている相手にはきちんと転居の旨を通知しておく必要があります。

1年以上住むのなら、マンスリーマンションでも住民票って移せるの?

基本的にホテルの借りている部屋を、自身の本拠地として住民票登録することはできません。それは、ホテルが「一時的な居所」に過ぎず、生活の本拠地としては不適切だからです。では、ホテルよりも長期間利用することになるであろう「マンスリーマンション」の場合、特に利用期間が1年を超える場合においては住民票を移すのは可能なのでしょうか?

▲住民票の異動

  • 住民票を異動しないと起こりうる不便さ

そもそも、住民票を移さないことにどのようなメリットがあるのでしょうか?筆者の友人には何年もの間、転勤が頻繁であることを理由に本拠地に住所を残したままあちこちに引越しを繰り返していた例があります。住民票の異動は「転出届」と「転入届」が必要で、面倒さもありますが、住民票を移動しておかないと不便さも多いのです。まず、運転免許の書き換えは旧住所でないと出来ません。また、確定申告についても旧住所です。つまり、これらのアクションについてはわざわざ旧住所を管轄する各窓口まで赴かなければできず、場合によっては多大な時間を必要とします。さらに、選挙権は住所に由来するので、新住所での選挙権の行使ができません。その他にも国や地方公共団体などの公的機関に由来する免許や書類の類に関しても、新住所では変更や更新を行うことができず、不便さを感じ得ません。

  • 住民票を異動しなくても良い例

これらの不便さもそうですが、そもそもに引越しをしたら住民票を移す義務があります。もし、住民票を移していないことが判明した場合、5万円以下の罰金を科せられる可能性すらあるのです。ただし、いくつかの事例においては引越しをしても住民票を移す必要はないと裁判所で判断されています。まず、生活の拠点が移らない場合です。これは「住所」と「居所」の違いの問題であり、一時的な生活の拠点となる場合は住所として扱うのは不適切であり、本拠地を住所として扱うのが適当です。次に、引越し先の居住期間が1年未満であると前もって分かっている場合です。これは「1年未満に本拠地に戻る」という意思表示が、引越し前から明示できるという状況であり、新しい生活の拠点として扱わなくても良いと判断されています。要するに、新住所が「明らかに居所でしかない、住所として扱うには不適切である」ということが誰の目にも明らかであるという状況においては、住民票の異動をしていなくても罰せられることはないと言えます。

▲住民票の異動とマンスリーマンション

  • マンスリーマンション業者の見解

では、「マンスリーマンション」の場合はどうなるでしょうか?マンスリーマンションを取り扱っている業者のホームページにある「よくある質問」においてはいくつかのパターンがあります。主に「住民票の異動は可能」「住民票の異動はできない」「長期の利用の場合は相談」の3パターンに分かれます。最後の「長期の利用」については「異動はできない」の文言に付随する形で明記されていることが多いです。各業者ごとに規約が異なり、統一されているとはとても言えない状況です。

  • 境界線は「1年」

マンスリーマンションに住民票を異動できる条件としては、マンスリーマンションの利用が「1年以上である」ことがおおよその条件であると言えます。実際に「快適マンスリー(http://www.kaiteki-monthly.com/faq/flow.html)」では、「原則。住民票の移動は出来ません。但し、ご利用期間が1年を超える場合には別途ご相談ください。」と明記されています。この点、判例にあるように、住民票を異動しなくて良いとされる期間が1年未満であることも深く関わってきます。マンスリーマンションの利用は基本的に短期間であることを想定していますので、本来は「一時的な居所」に過ぎず、住民票の異動はむしろ不適切であると言えます。短期間で本拠地に戻るのに、その度に住民票異動の手続きをしなければならないのは煩わしく、デメリットの方が大きいと言えます。

しかし、人によっては1年以上の長期に渡ってマンスリーマンションを利用することもあるでしょうし、1年以上の期間を「一時的」とは言え、「短期間」として扱うのは不適当であると言えます。その間に国や地方公共団体からの郵便物は住民票の住所に届くのですから、本拠地に他の家族がいて郵便物を転送してくれるのなら問題ないでしょうが、一人暮らしの場合は重要な郵便物がいつまでも放置されることになります。また、県や市が運営している施設などは該当する住所に住民票が異動していないと利用できないこともあり、長期間の生活においても不便さを感じることも多くなります。マンスリーマンションを取り扱っている業者の中で「原則、住民票の異動は不可」となっている場合でも、「長期間の利用の場合は相談可」となっていることが多く、その目安は「1年」であると言えます。ただし、業者ごとに住民票の異動についての取り扱いは異なるので、契約の際に十分に確認をとっておくことが必要になります。

▲まとめ

マンスリーマンションへの住民票の異動は、業者ごとに細かな対応が異なります。しかし、1年以上マンスリーマンションを利用するのであれば業者と相談した上で住民票を異動したほうが良いと言えます。

マンスリーマンションの審査はどのようなものがあるのか

一般賃貸の場合、申し込みをしてその内容に応じて審査を行うのが普通です。一方、ホテルの場合は審査を必要とすることはほとんどないと言えます。では、その中間に位置すると言えるマンスリーマンションの場合はどうでしょうか。無職や未成年といった条件において、審査は必要となるのでしょうか?

▲一般賃貸の審査について 

  • 審査基準は「収入」と「人柄」

マンスリーマンションの審査について語る前に、一般賃貸の審査について考察します。期間を定めずに部屋を借りる場合、まず確実に提出書類などに基づいて審査を行います。その理由は大きく分けて2種類あります。まず、将来的な家賃の支払い能力です。敷金礼金や保証金、家賃の前払い等がなければ基本的に家賃は毎月の単位で発生します。一般賃貸の場合、期間を定めずに契約してるのですから、数年先まで家賃を支払い続けることも想定されます。そして、その家賃の支払いが滞るのは不動産会社にしても大家にしても困りますから、「将来的に支払い能力がなくなりそうな人」については最初から賃貸契約を断るのです。その基準としては「職業」が該当します。無職の場合や、安定した収入のない職業、職業自体が不安定なものなど、いくつか基準に引っかかる職業があります。2つ目は人柄についてです。これは、「周辺住民とのトラブルを起こさない」ことや「室内の備品・設備の保全」などに由来します。一般賃貸においては、よほどの事由がない限りは入居者を強制退去させることができません。もし、周辺住民とトラブルを起こすような人を入居させてしまうと、逆に周辺住民が退去する理由となる可能性もあります。そういったリスクを回避するため、外見や仕草、職業などを元に判断する面もあるようです。

  • 無職は特に不利になる

無職の場合、賃貸の審査においては大きなマイナスとなる可能性が高いです。そのため、無職の場合はしっかりとした保証人を付けない限りはほとんどの場合において賃貸契約を断られることでしょう。なお、賃貸において審査に落とされてもその理由について開示を求めることは基本的に不可能となっているようです。

▲マンスリーマンションの審査について 

  • 収入は大きな要素とならない

マンスリーマンションの場合、収入については大きな要素とはなりません。マンスリーマンションの場合は利用料を前払いするのが基本なので、将来的な支払い能力については考える必要はありません。もちろん、払えなければ利用できませんが、それに関してはすぐに確認することができますし、入金確認ができなければ鍵を渡さなければ良いだけなので問題ありません。

  • 「無職」「未成年」の場合は不利になることも

マンスリーマンションの場合、最も問題となるのは「人柄」についてだと言えます。利用料自体は前払いされていますが、人柄については利用期間中に継続して求められる要素なので、前もって審査をしなければなりません。ホテルの場合は同じ建物内にスタッフが常駐しているのですから、何があっても速やかに対処することができます。しかし、マンスリーマンションの場合は管理人がいないことも多く、トラブルが起こったときに速やかに対処することができません。その人の人柄を見る場合、不利な要素として挙げられるのは「無職」と「未成年」です。「レオパレス21」の「よくある質問」においては、そのどちらの場合も利用できると回答されていますが、どちらの場合においても所定の審査を経て、場合によっては利用できないと明言されています。

審査の内容についてはどの業者においても明言されてはいません。ただし、その審査基準は一般賃貸に比べると簡易的であると予想されます。その理由については、マンスリーマンションの場合は「契約違反による強制退去」が可能であることが理由です。通常、一般賃貸においてはよほどの事由がない限りは入居者を速やかに退去させることはできません。しかし、マンスリーマンションの場合は契約違反となる条件を満たした利用者に対しては契約解除に伴い、速やかに退去させることができます。つまり、問題を起こすような利用者に対しては追い出すことができるというのが理由であると推測されます。そうなると、よほどの事情がない限りはマンスリーマンションの利用において、審査で落とされる可能性は一般賃貸に比べると低いと言えます。また、保証人を付けることで利用できる場合もあります。

▲まとめ

マンスリーマンションの場合、「前払い」という特性上、家賃の支払い能力については考慮されません。審査の基準になるのは「人柄」であり、近隣住民とトラブルを起こさないかどうかを見られることが多いです。その中で不利になる条件としては「無職」「未成年」などが挙げられます。場合によっては利用を断られたり、保証人を付ける必要があることもあります。

マンスリーマンションの料金と時期の相関関係について

マンスリーマンションの利用料は、ホテルに比べると格安ですが、それでもやはりそれなりの金額を必要とします。そうなると、少しでも安く利用したいと思うのは当然ではないでしょうか?そこで今回は、マンスリーマンションの利用料と利用する時期の相関関係について考察してみました。

▲利用料が変動する理由について 

  • 値段を決める要因

通常、物の「値段」が変動する理由としては「原価の変動」と「需要の変動」の2つが考えられます。まず、「商品A」を作るのに「材料B」と「加工費C」が必要だとします。BとCの料金が上がれば、利益を確保するためには基本的にはAの値段を上げるしかありません。逆に、BとCの料金が下がればAの値段を下げても利益を確保することができます。次に、需要については「供給」と深い関わりを持ちます。通常、商品の値段が上がれば需要は減り、値段が下がれば需要は減ります。そのため、需要が高まれば値段を上げても売れますし、需要が下がれば値段を下げて対抗します。もちろん、深く突き詰めれば他にも様々な要因がありますが、簡単に説明すれば上記2つの要因が大きいです。

 

  • 賃貸やホテルなどの場合は?

では、「部屋を借りる」というサービスについてはどうなのでしょうか。まず、「原価の変動」について考えたとき、部屋を借りるというアクションには影響を及ぼしません。なぜなら、原価の変動はそれ以降に生産される商品について関係するのであり、既に完成している建物にはそれが当てはまりません。もうひとつの「需要の変動」について考えてみましょう。部屋を借りるというアクションにおける「需要」と「供給」については、需要は「部屋を借りたい人」であり、供給は「部屋を貸したい人」です。部屋を借りる上での需要の高まりは、「部屋を借りたい人の増加」であると言えます。

 

▲マンスリーマンションの利用料と時期 

  • マンスリーマンションの需要の高まる時期

さて、マンスリーマンションの需要が高まる時期というと、何が思いつくでしょうか?そもそも、マンスリーマンションを利用する最大の理由は「長期出張」です。出張が多い時期というのは企業ごとに異なりますから、時期を特定することはできません。もちろん、マンスリーマンションを利用する理由は他にも多いです。しかし、マンスリーマンションよりも一般賃貸の方が需要の上がり下がりが時期によってはっきりとしています。最も多いのは新生活を控える1月~3月ごろで、4月を過ぎて夏頃には最も部屋探しが落ち着いています。しかし、マンスリーマンションにおいてはそういった需要の上がり下がりがはっきりとしないため、1年を通してほとんど差はないと言えます。

 

  • 大手業者の回答について

これについて、マンスリーマンションを取り扱う業者に質問をしてみたところ、「基本的に1年中同じ料金で取り扱っています。ただし、1~3月には料金が上がる場合もあります。また、部屋数が少なくなった地域に関しては料金が上がる場合があります」という回答をもらいました。マンスリーマンションの利用料については、そこまで時期に影響されることはないという印象を受けます。

 

  • マンスリーマンションの利用料の変動と使い方

マンスリーマンションは1~3月といった、一般賃貸と同じような時期に利用料が高くなる可能性があります。逆に安い時期というのは無いようで、夏に向けて元に戻るという印象を受けます。また、1~3月の利用料の上がり方についても一般賃貸に比べるとそこまで上昇しないのではないかと推測します。通常、新生活においては長期の滞在を目的とするため、基本的には一般賃貸を利用する人が多いです。

そうなると、マンスリーマンションには次のような利用法が考えられます。まず、新生活に向けて年明け~夏ごろまでマンスリーマンションを利用します。年明けには騒がしかった一般賃貸の需要も、夏ごろには収まっていて、賃料も安くなっていることが多いです。そこで、そのタイミングを見計らって住む部屋を探すのです。そうすると、年明けに契約するよりも安い賃料で部屋を借りることができるのです。

また、この方法にはもう一つメリットがあります。新生活の始まる4月から夏までには3ヶ月前後の時間があります。その間、マンスリーマンションを拠点として新しい生活の場である町を探索することができます。その結果、実際に住んでみて「このあたりに住んでたらもっと生活が便利になる」というエリアや、「このマンション、職場から近いな」という物件を探すこともできます。新生活を前にした時期は何かと忙しく、とても現地に赴いてゆっくりと探索をする時間など取れないでしょう。しかし、新生活が始まれば否応なくその地に住むことになるので、仕事などが忙しくても通勤の時間や休日を利用して町や物件の情報を調べることは容易いです。結果、安い賃料で、しかも便利な物件を利用できる可能性が高くなるのです。安い時期が無い代わりに年中そこまで変動しないという特性を活かし、以降の生活をさらにお得で便利にするための布石として使うことが出来るのです。

 

▲まとめ

マンスリーマンションの利用料については一般賃貸ほど時期による利用料の上下はないと言えます。その特性を利用して夏までの利用によって、不動産会社が落ち着いた頃を見計らって一般賃貸の部屋を探すまでの拠点にすることができます。

マンスリーVSホテルVS一般賃貸のコストや手間を比較してみた

皆さんは、何かしら商品やサービスを利用するにあたって何を重視するでしょうか?思い入れがあるのなら別として、最も重視されるのは「コスト」などのステータスの高さではないかと思います。部屋を借りるにあたっては業者に払う賃料の他にも様々なコストや手間があります。どの方法が優れているのかについて簡単に紹介していきます。

▲それぞれの賃料以外のコストについて

  • マンスリーマンションとホテルはそこまでの差はない

マンスリーマンションとホテルの場合、部屋の賃料以外の費用はそこまで大きくなりません。ホテルの場合は「食費」、マンスリーマンションの場合はそれに加えて「消耗品費」がかかります。ここで言う消耗品費とは、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、石鹸やシャンプーといった必要最低限の生活における消耗品のことを言い、ホテルではこれが常に補充されますが、マンスリーマンションの場合は最低限の分を使い切ったら利用者が自分で買い足す必要があります。ただし、利用者によっては頭皮にやさしいシャンプーが必要といった事情もあり、また、生活におけるあらゆる消耗品が揃えられているわけではないので、マンスリーマンションだけでなくホテルにおいても多少なりと消耗品費はかかります。それでも、本体となる賃料に比べれば小さな出費となるでしょう。

 

  • 一般賃貸は最もその他のコストがかかる

一方、一般賃貸の場合は多大なコストがかかると言えます。一般賃貸の場合、家具家電付きの物件でない限りはこれらを全て自分で買い揃えなければなりません。おおよそ、最低限の生活を送るための家具家電について購入費用を計算してみました。

 

冷蔵庫:2万円 洗濯機:2万円 電子レンジ:0.5万円 テレビ2万円 掃除機:1万円

炊飯器:0.5万円 ベッド・布団一式:2万円 テーブル:1万円 計11万円

 

上記の金額については、ネットショップでの最低ランクの金額の商品をピックアップしてみました。もちろん、高性能な家電や高級な家具の場合、その購入費用はさらに高くなります。また、上記以外にもオーディオ関連や調理家電、本棚などの家具類なども含めれば、総額は何倍にも膨れ上がることになります。場合によってはその配送費もかかる可能性もあります。

配送といえば、これらの家具家電類を自宅から運び入れることもできます。その場合、引越し会社に依頼した場合の費用としては10万円前後は見積もらなければなりません。しかも、退去時にも同額かかるわけですから、合計で20万円ほど見積もる必要があります。上記の最低限の家具家電類が約11万円ですから、退去時の引越し費用と合計すれば約21万円、そこまで変わらないのです。どちらにしても、決して安い出費とは言えません。

この費用に関しては長期間の居住によって償却することもでき、仮に20万円の出費があっても2年間で1日あたり約270円の負担となり、居住期間が長ければさらに安くすることもできます。逆に、居住期間が短い場合には1日あたりの負担が大きくなり、1年なら1日約550円、6ヶ月ならその倍と、居住期間の短さに応じて負担も大きくなるので家賃が安くても費用総額が大きくなる可能性が高いです。

 

▲それぞれの手間について

 

  • ホテルに比べるとマンスリーマンションは多少手間となる

ホテルの場合、最近ではインターネットでの予約がとても便利であり、それを取り扱うサイトも数多く利用されています。一方、マンスリーマンションの契約においては一般賃貸ほどの煩わしさはなく、保証人も基本的には不要です。しかし、ホテルの予約に比べると身分証明の提示などの手間がかかり、多少なりと煩わしさを感じる可能性もあります。入退去に関しては、基本的に身一つでも問題ありません。マンスリーマンションもホテルも、最低限生活していくに当たっての家具家電は揃っているので、よほど運びれたい家具家電がない限りは身の回りの荷物だけ運び入れれば問題ないので、引越し業者を雇う必要もありません。何も運び入れていなければ、退去時にも持ち込んだ荷物だけを運び出せば良いので楽に片付きます。その点において、マンスリーマンションもホテルも手軽であると言えます。

 

  • 一般賃貸が最も手間になる

一般賃貸においては、契約時、入居時、退去時のあらゆる場面において手間がかかります。まず、契約にいてはマンスリーマンション以上に手間がかかります。保証人の用意も必要になりますし、各種書類の用意に関しても手間がかかります。次に入居時、つまりは引越しです。家具家電付きの物件でない限りは新規に購入するか自宅から運び入れる必要があります。業者に見積もりを依頼して、運び出す家具家電を用意する、実際の肉体労働は業者に任せれば良いでしょうが、それすら必要ないマンスリーマンションやホテルに比べれば煩わしさを感じます。また、水道・ガス・電気の開設も依頼しなければなりません。そして、それは退去時にも同様です。持ち込んだ家具家電類に関しては入居時と同様に引越し業者に依頼をする必要があります。仮にすべての家具家電類を売却・処分するにしても、自動的に行ってくれるわけではないのでこれも業者に依頼をする必要があります。公共料金に関しても転居手続きが必要になります。

 

▲まとめ

マンスリーマンションとホテルは、利用料以外のコストや手間はほとんどかかりません。一方、一般賃貸は家賃が安い代わりに家具家電の購入やその他の手間もかかります。短期間の居住では割に合わないことが多いと言えます。

マンスリーマンションVSホテルVS一般賃貸の利用料比較

「短期間ではマンスリーがお得」というようなキャッチフレーズを見聞きしたことが一度はあることでしょう。しかし、実際に「どれくらいお得」なのかが分からなければ利用しようがありません。そこで今回は、「新宿駅」の近くの「マンスリーマンション・ホテル・一般賃貸」で費用の比較をしてみることにしました。

 

▲料金の比較表

マンスリーマンション:http://www.monthly-mansion.com/detail/?bukken_no=44621

ホテル:http://hotel.travel.rakuten.co.jp/hotelinfo/plan/38126

一般賃貸:https://www.homes.co.jp/chintai/b-1233450006643/

 

  • 2週間の場合
総額 1日あたり費用 その他費用
マンスリー 87,890円 6,278円 食費・消耗品費
ホテル 117,414円 8,387円 食費
一般賃貸 219,970円 15,712円 食費・消耗品費・水道光熱費・家具家電

 

  • 1ヶ月の場合
総額 1日あたり費用 その他費用
マンスリー 164,268円 5,475円 食費・消耗品費
ホテル 251,600円 8,387円 食費
一般賃貸 268,920円 8,964円 食費・消耗品費・水道光熱費・家具家電

 

  • 3ヶ月の場合
総額 1日あたり費用 その他費用
マンスリー 440,964円 4,900円 食費・消耗品費
ホテル 754,800円 8,387円 食費
一般賃貸 452,520円 5,028円 食費・消耗品費・水道光熱費・家具家電

 

  • 6ヶ月の場合
総額 1日あたり費用 その他費用
マンスリー 860,868円 4,782円 食費・消耗品費
ホテル 1,509,600円 8,387円 食費
一般賃貸 727,920円 4,044円 食費・消耗品費・水道光熱費・家具家電

 

  • 12ヶ月の場合
総額 1日あたり費用 その他費用
マンスリー 1,661,796円 4,553円 食費・消耗品費
ホテル 3,019,200円 8,387円 食費
一般賃貸 1,278,720円 3,504円 食費・消耗品費・水道光熱費・家具家電

 

  • 上記リストの注意点

・ホテルは日毎に料金に差異が生じるため、30日分の料金を見積もり、それを基準にしています(そのため、すべての期間での「1日あたりの費用」が同じ)

・マンスリーマンションの「2週間」については、最低利用期間は14日と記載されていますが料金表には1ヶ月未満が記載されていなかったので、1ヶ月~3ヶ月の料金を基準としています

・一般賃貸の2週間については、家賃と管理費は2週間分で計算し、敷金礼金は1ヶ月分で計算しています

・各金額については正確なものではありません。あくまでも目安としてお考え下さい

 

▲費用の比較の考察

  • 1ヶ月では一般賃貸がホテルを上回る

一般的に「一番費用がかかるのはホテルである」という認識が強いものと思われます。しかし、1ヶ月という短期間で見れば最も費用がかかるのは「一般賃貸」なのです。その理由は「敷金・礼金」です。この物件の場合、家賃82000円で敷金・礼金がそれぞれ1ヶ月分なので初月の家賃は実質3倍になるというわけです。そのため、ホテルよりも費用総額が大きくなるのです。この敷金や礼金は利用期間に関わらず発生するため、利用期間が長いほど1日あたりの負担額は少なくなります。マンスリーマンションの場合、敷金・礼金はかかりませんが、代わりに「清掃費用」がかかります。これに関しては利用人数や利用期間に応じて金額が高くなることもありますが、そこまで大きな負担にはなりません。結果、マンスリーマンションと一般賃貸で倍以上の差がつくことになります。

 

  • 数ヶ月で1日あたりの費用が大きく変わる

ホテルの場合、基本的に利用した日数に応じて費用総額が大きくなり、しかしながら1日あたりの負担額は変わりません(今回のホテルの場合、日毎に利用料が異なるためその限りではありませんが)。しかし、固定費の負担を分散させられるマンスリーマンションと一般賃貸は1日あたりの費用が大きく下がることになります。この点、特にマンスリーマンションにおいては利用する期間に応じて1日あたりの費用は元から少なく設定されるのです。今回の場合は「3ヶ月未満・7ヶ月未満・7ヶ月以上」の3段階の料金設定となっており、3ヶ月の時点で「ミドル」に移行しているため1日あたりの費用は大きく下がることになります。この点は一般賃貸と大きく変わります。

 

  • 長期間で一般賃貸が圧勝する

元々、一般賃貸が割高になっていた原因は「敷金・礼金」です。それも半年~1年という長期間を経ることで償却され、1日あたりの負担は微々たるものに変化しました。その結果、マンスリーマンションと一般賃貸の1日あたりの費用は1年後には1000円もさを開かれることになります。ただし、マンスリーマンションも「ロング」クラスになっているため初期に比べて1日あたりの費用は大きく減ることになり、ホテルの半分ほどの費用となっています。

 

▲利用料以外の部分に関する費用について

 

  • マンスリーマンションとホテルの差

マンスリーマンションのとホテルの利用料以外の費用の差としては「消耗品費」が挙げられます。どちらの場合も食費はかかりますが、ホテルの場合はティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの消耗品は常に補充されます。しかし、マンスリーマンションの場合は最低限の量は用意されていますが、それを使い切った場合には利用者が自ら買い足さなければなりません。しかしながら、これらの費用については全体で見れば大した金額にはならないため、費用全体の利便性を大きく左右することはありません。

 

  • マンスリーマンションと一般賃貸の差

ここがかなり重要になります。上記の表を見る限りだと3ヶ月の時点でマンスリーマンションと一般賃貸の1日あたりの費用はほぼ並ぶことになり、6ヶ月の時点では逆転しています。しかし、これには大きな間違いがあるのです。と言うのも、どちらの場合も「食費」と「消耗品費」が必要なのは同じですが、一般賃貸の場合はこれに加えて「水道光熱費」と「家具家電購入費用」が加算されるのです。マンスリーマンションもホテルも水道や電気は使いますが、その利用料は基本的に賃料と一緒に支払っているのです(過剰に使えば差額を支払うことになりますが)。

そして何より大きいのが「家具家電」の購入です。マンスリーマンションには最低限の生活を送るための家具家電類が揃っています。しかし、一般賃貸の場合はレオパレスに多く見られるような家具家電付きの物件ではないことが多いです。それでは当然ながら生活していくことはできませんから、購入する必要があります。それらも固定費と考えれば楊貴館の利用によって1日あたりの負担は減らせますが、決して安い金額にはなりません。何年も同じ物件に住み続けるのであれば問題ないでしょうが、1年未満の短期であればその後の引越し費用なども含めれば大きな負担になることは間違いありません。

 

▲まとめ

利用期間が短い場合、1日あたりの負担は「一般賃貸>ホテル>マンスリーマンション」の順になります。一方、利用期間が長くなるほど一般賃貸とマンスリーマンションの1日あたりの負担は小さくなりますが、減少幅は一般賃貸の方が大きいです。どの利用期間であれ、マンスリーマンションが最も負担が大きくなることはありません。

マンスリーマンションは生活音の面で優れているのか?

マンスリーマンションは、最低限の家具家電、消耗品も揃っているため快適な生活を送ることができます。さて、「快適な生活」という観点において、多くの人が「周辺の音」や「自分の出す音」について敏感になるのではないでしょうか?そこで今回は、マンスリーマンションと生活音について考察してみることにしました。

▲生活音と建物の造り

  • 木造・鉄骨造りとRC造り

建物の構造にはいくつか種類がありますが、その中でもマンスリーマンションや一般賃貸を含めて良く見かける構造としては「木造」、「鉄骨造り」、「RC造り」の3種類が挙げられます。これらは建物の材質と構造が異なります。そして、同時に遮音性も大きく異なります。この3種類の中では最も遮音性に優れているのは「RC造り」です。鉄筋コンクリート造りの建物ですから、そう簡単には音を通すことはありません。逆に、「木造」や「鉄骨造り」はそこまで遮音性に優れていません。もちろん、最新の建築技術によってこれらの建物構造でも従来の建築物に比べて高い遮音性を持つこともありますが、基本的にはRC造りよりも遮音性が高くなることはありません。

 

  • マンションとアパートの違い

もう一つ気になるのが「アパート」と「マンション」の違いです。質問ですが、皆さんはこれらの建物の違いがどこにあるか分かりますか?実は、日本国内の法律において両者を明確に区別する決まりはないのです。しかしながら、一般的には「マンション>アパート」という構図が出来上がっているのではないかと思います。イメージとしては、アパートは2~3階建てで木造であり、マンションは10階前後の高さがあって鉄骨なりコンクリート造りであるというという認識があります。実際、その認識でおおよそ間違いなく、生活における利便性などもそれに準拠します。ただし、前述のとおりこれらに法的な区別があるわけではなく、マンションの中には「○○アパートメント」という名称の建物もあります。なんとなく名前の響きが良いという理由でそのような名称を付けているのでしょうが、問題はその逆のパターンなのです。

 

▲マンスリーマンションの建物構造と生活音

  • 「マンション>アパート」は名称では分からない

先程も申し上げましたが、アパートとマンションの法的区別は存在せず、見た目で判断するのが一番分かり安いです。ここで重要になるのが、実質的にはアパートであるにも関わらず、名称としてはマンションとして売り出している場合です。特に、マンスリーマンションの場合はマンションの名称で売り出していますが、実質的にはアパートであってもマンスリーマンションとして売り出しています。実際にマンションの方が遮音性が高いとは言え、「マンスリーマンションである」という理由だけで遮音性の高さを評価することはできません。

 

  • 騒音は契約解除の原因となることも

特に遮音性の低い建物構造である場合、ちょっとした生活音でも近隣に筒抜けになることは珍しくありません。そこまで大きな音でなければ問題ないでしょうが、近隣住民に対して不快感を与えるレベルの音を常に出しているような場合、周辺住民から直接ないし間接的に苦情が来る可能性が高いです。特にマンスリーマンションの場合、一般賃貸に比べて契約解除が容易であるという側面もあり、違約金程度ならまだしも、速やかに退去させられる可能性も高いです。逆に、周辺住民の騒音が迷惑を被るレベルであれば管理会社に連絡し、注意してもらったり最悪の場合は契約解除を突きつけてもらえる場合もあります。ただし、建物全てがマンスリーマンションとして売り出されているわけではなく、そのうちの数室をマンスリーマンションとして、残りは一般賃貸でという契約方式もあります。そのため、同じ建物を利用している人全てがマンスリー契約しているわけではないので、即座の退去を求められるかどうかはその限りではありません。その点、建物全てがマンスリーマンションとして売り出されている場合、周辺住民の生活態度の質が高い(騒音などのトラブルを起こせば契約解除・更新不可が容易であることから)という側面もあります。

 

  • 建物構造を調べることでおおよそ分かる

ここで重要になるのは、マンスリーマンションを契約する際に、その建物の構造を調べておくことです。マンスリーマンションを取り扱う大手企業のほとんどで、マンスリーマンションの建物の情報をネットに明示しています。その中には建物構造も含まれており、それによっておおよその遮音性について調べることができます。ただし、中には「RC造りだけれども壁が薄くて遮音性が低い」という物件もあり、最終的には実際に部屋を見せてもらうほうが良いと言えます。しかし、物件によっては「現在利用中」という可能性もあり、その場合にはその部屋を利用中の人が退去するまでは部屋の中に入ることはできません(利用中の人に頼んでも、契約者以外の入室は契約違反になるため断られる)。その場合、ネットでの口コミがほぼ唯一の情報源になります。

 

▲まとめ

マンスリーマンションの場合、名称や外見では遮音性については測ることができません。建物構造を調べることでおおよその遮音性について知ることができます。騒音による近隣住民とのトラブルは契約解除の可能性があるため、基本的には騒がしくしないことが必要になります。実際の遮音性については実際に建物を見せてもらったり、ネットでの口コミを調べるのが妥当であると言えます。