皆さんは、何かしら商品やサービスを利用するにあたって何を重視するでしょうか?思い入れがあるのなら別として、最も重視されるのは「コスト」などのステータスの高さではないかと思います。部屋を借りるにあたっては業者に払う賃料の他にも様々なコストや手間があります。どの方法が優れているのかについて簡単に紹介していきます。
▲それぞれの賃料以外のコストについて
-
マンスリーマンションとホテルはそこまでの差はない
マンスリーマンションとホテルの場合、部屋の賃料以外の費用はそこまで大きくなりません。ホテルの場合は「食費」、マンスリーマンションの場合はそれに加えて「消耗品費」がかかります。ここで言う消耗品費とは、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、石鹸やシャンプーといった必要最低限の生活における消耗品のことを言い、ホテルではこれが常に補充されますが、マンスリーマンションの場合は最低限の分を使い切ったら利用者が自分で買い足す必要があります。ただし、利用者によっては頭皮にやさしいシャンプーが必要といった事情もあり、また、生活におけるあらゆる消耗品が揃えられているわけではないので、マンスリーマンションだけでなくホテルにおいても多少なりと消耗品費はかかります。それでも、本体となる賃料に比べれば小さな出費となるでしょう。
-
一般賃貸は最もその他のコストがかかる
一方、一般賃貸の場合は多大なコストがかかると言えます。一般賃貸の場合、家具家電付きの物件でない限りはこれらを全て自分で買い揃えなければなりません。おおよそ、最低限の生活を送るための家具家電について購入費用を計算してみました。
冷蔵庫:2万円 洗濯機:2万円 電子レンジ:0.5万円 テレビ2万円 掃除機:1万円
炊飯器:0.5万円 ベッド・布団一式:2万円 テーブル:1万円 計11万円
上記の金額については、ネットショップでの最低ランクの金額の商品をピックアップしてみました。もちろん、高性能な家電や高級な家具の場合、その購入費用はさらに高くなります。また、上記以外にもオーディオ関連や調理家電、本棚などの家具類なども含めれば、総額は何倍にも膨れ上がることになります。場合によってはその配送費もかかる可能性もあります。
配送といえば、これらの家具家電類を自宅から運び入れることもできます。その場合、引越し会社に依頼した場合の費用としては10万円前後は見積もらなければなりません。しかも、退去時にも同額かかるわけですから、合計で20万円ほど見積もる必要があります。上記の最低限の家具家電類が約11万円ですから、退去時の引越し費用と合計すれば約21万円、そこまで変わらないのです。どちらにしても、決して安い出費とは言えません。
この費用に関しては長期間の居住によって償却することもでき、仮に20万円の出費があっても2年間で1日あたり約270円の負担となり、居住期間が長ければさらに安くすることもできます。逆に、居住期間が短い場合には1日あたりの負担が大きくなり、1年なら1日約550円、6ヶ月ならその倍と、居住期間の短さに応じて負担も大きくなるので家賃が安くても費用総額が大きくなる可能性が高いです。
▲それぞれの手間について
-
ホテルに比べるとマンスリーマンションは多少手間となる
ホテルの場合、最近ではインターネットでの予約がとても便利であり、それを取り扱うサイトも数多く利用されています。一方、マンスリーマンションの契約においては一般賃貸ほどの煩わしさはなく、保証人も基本的には不要です。しかし、ホテルの予約に比べると身分証明の提示などの手間がかかり、多少なりと煩わしさを感じる可能性もあります。入退去に関しては、基本的に身一つでも問題ありません。マンスリーマンションもホテルも、最低限生活していくに当たっての家具家電は揃っているので、よほど運びれたい家具家電がない限りは身の回りの荷物だけ運び入れれば問題ないので、引越し業者を雇う必要もありません。何も運び入れていなければ、退去時にも持ち込んだ荷物だけを運び出せば良いので楽に片付きます。その点において、マンスリーマンションもホテルも手軽であると言えます。
-
一般賃貸が最も手間になる
一般賃貸においては、契約時、入居時、退去時のあらゆる場面において手間がかかります。まず、契約にいてはマンスリーマンション以上に手間がかかります。保証人の用意も必要になりますし、各種書類の用意に関しても手間がかかります。次に入居時、つまりは引越しです。家具家電付きの物件でない限りは新規に購入するか自宅から運び入れる必要があります。業者に見積もりを依頼して、運び出す家具家電を用意する、実際の肉体労働は業者に任せれば良いでしょうが、それすら必要ないマンスリーマンションやホテルに比べれば煩わしさを感じます。また、水道・ガス・電気の開設も依頼しなければなりません。そして、それは退去時にも同様です。持ち込んだ家具家電類に関しては入居時と同様に引越し業者に依頼をする必要があります。仮にすべての家具家電類を売却・処分するにしても、自動的に行ってくれるわけではないのでこれも業者に依頼をする必要があります。公共料金に関しても転居手続きが必要になります。
▲まとめ
マンスリーマンションとホテルは、利用料以外のコストや手間はほとんどかかりません。一方、一般賃貸は家賃が安い代わりに家具家電の購入やその他の手間もかかります。短期間の居住では割に合わないことが多いと言えます。